最近、知人から紹介されて読んだ本です。
母親が不義密通の末、相手の男性と駆け落ちして、
父は母とその相手を仇討するため旅にでる。
幼い少女は父と共に諸国を歩き、江戸のはずれの墓寺で
倒れ、住職に助けられる。
これだけでも暗いお話のようなのですが、
実際に読んでみると、とても明るいのです。
映画『おくりびと』のようなおかしさもなく、
一般の人からみると、非日常が日常の出来事として、
淡々と流れていくのですが、
文章が読みやすく、引き込まれます。
もっと読みたいと思いましたが、
このシリーズはまだ一冊だけのようです。
角川文庫から出ています。
作者は『高田 郁』さんです。